Windowsのファイアウォールの有効/無効設定についてこちらの記事の記事で解説をしておりますが、macに関しても本体でファイアウォールの設定を行うことができます。
macのWindowsとの一番の違いは、初期設定ではファイアウォールが無効の状態になっているためです。
今回の記事では、macのファイアウォールが無効になっている理由と、設定方法について紹介します。
▶目次
1、macのファイアウォールが無効になっている理由
macは初期設定でファイアウォールが無効になっています。
セキュリティを考えた場合には望ましくない状態かと思いますが、その理由について解説します。
macのファイアウォールとは
Windowsと同様にmacでもファイアウォールを設定することが可能です。役割についてもWindowsの場合と同様、外部からの不正なアクセスをブロックしたり、ソフトをインストールする際にウイルスやマルウェアに感染するのを防いだりするものです。
WindowsのPCの場合には、ファイアウォールが無効の状態になっていることは非常に無防備な状態であり、危険性が高いとして推奨されていません。
macではファイアウォールが無効に
macでは、初期設定でファイアウォールが無効の状態になっています。
その理由を簡単に説明すると、macを製造しているアップル社では、macはWindowsと異なり、個人でインターネット利用をする際には、危険性を持ったサービスやソフトウェアがほとんど稼働していないため、としています。対して、Windowsの場合には非常に危険なサービスが多いので、ファイアウォールの設定が不可欠であるとしています。
ですので、ファイアウォールを設定してあえてソフトのインストールの際などに制限をかけるよりも、無効の状態にしてスムーズにソフトをインストールできる設定にしている、ということです。
2、macのファイアウォールの設定
macはWindowsと比較して、ファイアウォールの必要性が高くないとのことですが、無効の状態よりも有効にした方が、安全性を高めて使用できることは言うまでもありません。また用途によっては、ファイアウォールの設定が不可欠な場合もあります。設定方法と併せて解説します。
macのファイアウォールの設定方法
以下の手順にてファイアウォールを無効から有効に変更します。
- アップルの設定メニューから、「セキュリティとプライバシー」→「ファイアウォール」タブの順にクリックします
- カギのアイコンをクリックして管理者IDとパスワードを入力して、パネルのロックを解除します
- 「ファイアウォールを入にする」をクリックします
ファイアウォールを特に積極的に活用したいケース
ファイアウォールを設定することでmacのセキュリティを高められることは間違いありません。
したがって、以下の用途でmacを使用する際には積極的にファイアウォールを使用していきたいものです。
- サーバを使用してホームページの公開をしている場合
- sshサーバなどを利用して外部のインターネットに直接接続している際
これらの場合には、ネットワークやPC機器に対して外部から攻撃されるリスクが常にはらんでいます。特に企業がホームページを公開している場合などは、macのファイアウォールと言わず、セキュリティソフトやネットワークへの情報セキュリティの構築など適切な処置を取ることが求められます。
3、まとめ
この記事では、macのファイアウォールの初期設定が無効になっている理由と、初期設定の方法について解説しています。
macではWindowsに比べて、ウイルス感染や悪意のあるソフトにアクセスしてしまう危険性が高くないため、初期設定では無効に設定されているということです。しかしながら、外部からの攻撃を受けた場合に、ファイアウォールの設定がされていなければ非常に無防備な状態であることはmacも変わりがありません。
特に、ウェブページの公開をされている場合など、利用方法によっては初期設定でファイアウォールの設定を無効から有効に変更されることを推奨します。